モドル
■ドラゴンスレイヤー英雄伝説

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遙か昔、いや、もしかしたら遠い未来のことかもしれない。とにかく言えることは、「イセルハーサ」と呼ばれる豊かな自然に恵まれた世界があり、そこに自然の恩恵をうけながら生活する人々が住んでいるということだけだった。

イセルハーサのほぼ中央に位置するロンウォール島とそれより遙かに小さいサースアイ島からなるファーレン王国は、国土が狭いこともあってこれといった特産物のない貧しい国だった。
しかし、そこにすむ人々は少々の貧しい生活をものともせず、心優しきアスエル王の統治の元、平和な日々をを過ごしていた。
ところがある晩、予告なしの異変が首都ルディアを襲った。
モンスターたちが大挙して城に攻め込んできたのだ。
突然の夜襲の上、何故か城門の閂がはずされていたため、モンスターたちは容易く城内に侵入、兵士たちと戦闘になる。今までモンスターなど見たこともない兵士たちは驚きとまどい、しばらく混戦状態が続く。
 しかし、夜が明けるころにはモンスターの勢力が衰えはじめ、ついには追い払われてしまう。重大な危機を脱し、人々は歓喜するがそれはすぐに収まってしまう。国王アスエルがモンスターに殺害されたと知らされたからである。
このとき、世継ぎのセリオス王子はわずか6歳。ただ一人、アスエル王の最期をみとったという側近のアクダムは、王から摂政に任ぜられたといい、セリオス王子が16歳の誕生日に王位継承をするまでファーレーンの政務を行うと宣言する。
そして、王子は王位継承の時まで、サースアイ島のエルアスタの町で養育されることになった。

それから、約10年の歳月が流れた。

 

ラストボス:アグニージャ戦

アグニージャ
「ついにここまで来たか。人間の若者たちよ。たかが人間如きがここまでたどりつくとは予想もしなかったことだ。私はお前たちの想像も及ばぬ遙かな昔から存在し、長い間、この世界を見守ってきた。遠い昔、この世界に栄えていた文明を滅ぼしたのは私だ。だが、歴史はまた繰り返してしまった。あのとき、人間たちを完全に滅ぼしておけば、こんな事になりはしなかったものを…お前たちは私のことを破壊神や悪の親玉よばわりしているようだが、私は世界をよりよく保とうとしているだけだ。今度こそ、人間という種を根絶やしにさせてもらう!」

セリオス
「そんなことはさせないぞ!」

アグニージャ
「何を言うか。私を目覚めさせたのはお前たち人間なのだぞ。」

セリオス
「何だと?」

アグニージャ
「知らないまま葬ってやるのも情けというもの。ゆくぞ!」

 

ED

アグニージャ
「人間たちは他の生き物たちを殺して我が物顔で世界を支配し、空や海に毒をまき、大地を汚し、世界を破壊していく。
人間こそが世界に闇の時代をもたらし、滅亡させる真の破壊者なのだ。人間たちを滅ぼし、世界を浄化させ、滅亡から守るのが私の役目。その私を倒すとは…まだ望みはあるということか…若者たちよ、きくがよい。今一度、人にチャンスを与え、お前たちに未来を託そう。同じ過ちを繰り返すことのないように、歴史が繰り返すことのないように、そして、世界が再び私を必要とすることのないように…。」


ゲイル
「どうした、王子様。」

セリオス
「僕たちのしたことは、本当に正しかったのだろうか?アグニージャは世界を守るために人間を滅ぼすのだといっていた。人間こそが真の破壊者だと…だとしたら、僕たちのしたことは…。」

リュナン
「しかし、アグニージャは我々にこの世界の未来を託すとも言っておりました。これからの我々、いや全ての人たちの行動が世界を救えるかどうかにかかっているのです。」

ソニア
「アグニージャは、世界の、いえ自然の危機を知らせるために私たちの前に、現れたのかもしれないわね。」

ゲイル
「くよくよと考えてても何もはじまらねえぜ。」

リュナン
「ゲイルの言うとおりです。私たちの旅は今、始まったばかりなのです。」

リュナン
「人生という、長い旅が…」

セリオス
「よし、みんなのところへ戻ろう。母さんやディーナ姫が待っている。」

ゲイル
「おーお、言ってくれるぜ。」

 


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